私が嫁候補に虐げられて死亡した後、息子が狂って殺しまくった第1話
第1話は約1,945文字で、このサイトに収録された3章の冒頭章のひとつです。
中村拓海が六歳の時、20円を盗んだ。
前夫はベルトを抜き取り、拓海を殴り殺そうとした。
私は拓海を身を挺して守り、すべての暴行を受けた。
その後、前夫が事故で亡くなり、私と拓海はお互いに頼り合って生きてきた。
隣の住民が私を「夫を死なせた女」と罵ってきたので、拓海は彼の犬を毒薬で殺してしまった。
取引先が私をいじめようとしたら、拓海は彼の下半身をひどく殴りつけて障害を負わせた。
拓海は一生妻を娶らず、私を一生守ると言った。
私は
拓海があまりにも偏執的だと思った。
私は拓海が自分の生活を取り戻すことを望んだ。
海外に三年いて、やっと拓海が人生の最愛を見つけたことを耳にした。
嬉しくて帰国したが、嫁になる予定の女性から浮気相手と間違えられた。
彼女は人を連れて私を空港で取り囲んだ。
「こんな年出浮気相手なんて、恥ずかしくないの!」
彼女は人前で私の服を脱がせた。
硫酸を私に飲ませ、私の声と顔を台無しにした。
息も絶えの時、私は彼女に言った
「私は中村拓海の母です」
しかし彼女は親子鑑定書を私の前に投げ捨てた。
「間違って人を殴るのが怖かったから、私はとっくに調べてあるのよ」
でも彼女は知らなかった。私は中村拓海の継母だったことを。
* * *
私は自分の体を見た。
地面にぐちゃぐちゃになった腐った肉のように広がっていた。
顔は摩擦ですべての肉が泥のように腐ってしまい、鼻の大半が削られていた。
腹は擦り切れ、中の内臓が出てきて、同時に両足は白骨が現れていた。
その痛みが消え、私はついに死んだ。
二時間前、私は飛行機を降りた。
駐車場に着くや否や、一群の女性に囲まれた。
先頭に立っている女性の名前は山本美咲で、拓海の現在のガールフレンドだ。
明日美咲は拓海と結婚し、一族の一員になる予定だ。
拓海のそばに女性がいることを知って、すぐに彼に写真を求めた。
写真の中の女性は賢淑で優しい様子だった。
あまり美人ではないが、拓海とはとてもお似合いだった。
私は拓海が新しい生活を送っていることを嬉しく思い、二人が結婚することを知ってすぐに航空券を買って帰ってきた。
山本美咲を見た瞬間、彼女がわざわざ迎えに来てくれたのだと思った。
私は二歩前に進み、腕を広げて、この家族になる予定の女性を抱きしめようとした。
しかし思いもよらず、私を迎えたのは酷いビンタだった。
「このクソババア、私の夫を誘惑するなんて」
美咲は私にビンタを一発食らわせても怒りが収まらず、今度は私のお腹を蹴り上げた。
「お前が何をしに帰ってきたのか私が知らないと思ってるの?私と拓海はもうすぐ結婚するの。お前にチャンスはないの」
突然のビンタと蹴りで、私はうずくまり体を伸ばせなくなった。
この一幕を見て、多くの人が立ち止まって見物した。
痛みを我慢しつつ顔色を青ざめて彼女に尋ねた。
「何を誘惑したって?何か勘違いしてるんじゃないかしら?」
山本美咲は冷笑して、携帯電話を取り出して私に見せた。
「やる勇気はあって認める勇気はないのね?この写真をどう説明するの?」
それは私が半月前の誕生日の時、拓海が海外に来て私の誕生日を祝ってくれた時の写真だった。
その時私はケーキを持って、横を向いて拓海に話していた。
ビジネス界では活躍する拓海だが、私の話を聞く時は両手を前に置き少し頭を下げて主人に馴らされた狼犬の様だった。
この写真は拓海のアシスタントが撮影した。
こう見ると、私が拓海の耳にキスしているように見える。
どうやら美咲は私と拓海が何か不埒な関係があると思ったらしい。
私はこの写真を見て笑って、すぐに美咲に説明した。
「山本さん、誤解していますよ。私は浮気相手ではなくて……」
パチン。
言葉が終わらないうちに山本美咲はまた頬を打ってきた。
「誰をさん付けで呼ぶの。お前と同じ位の人間だと思ってるの?」
「そうだ、普段中村会長は私たちの美咲を姫のように可愛がってくれてるの。中村会長は言ったよ、お母さん以外、美咲は彼の人生で一番大切な女なんだってね!」
「性根がくさってるやつは年を取っても悪いのね。こんな年で浮気相手になるなんて、孫の寿命を縮めるのも恐れないのかしら」
「浮気相手になるために、顔を拓海の母親の様に整形するなんて、本当に気持ち悪い!」
美咲が連れてきた数人の若い女性は恐らく彼女の友達で、一人一人私の鼻先を指差して罵った。
私を引き裂きたいほどの様子だった。
仲間があるからか美咲の腰はさらに強くなった。
美咲は二人に目配せをして、すぐに二人の若い女性が私の両腕を掴んだ。
「おばさん、他人の男を奪おうとするなら、こんな日が来ることを知っておくべきよ。私はお前ほど犠牲になってないけど、お前は私から拓海を奪えないわ。なぜなら私はお前より若いからね!」
「来い!こいつは誘惑するのが好きなんだから、服を全部脱がせなさい!」