義妹に騙されて手術台へ――復讐して新しい人生を掴むまで第1話
第1話は約742文字で、このサイトに収録された3章の冒頭章のひとつです。
結婚前夜、義妹に子宮頸部の炎症を指摘され、私生活がだらしないと非難された。
彼氏は、何の相談もなく彼女を私の手術の主治医に指名した。
けれど、手術が終わった後、私は恐ろしい真実に気づく――私の子宮が、なくなっていたのだ。
怒りに任せて問い詰める私に、彼氏は呆れたようにこう言った。
「静琉(しずる)が初めての手術で少しミスしただけだろ?お前、義妹相手にそんなに大騒ぎすることかよ」
和解なんてできるわけがない。私は警察に通報する道を選んだ。
しかし、彼は義妹の将来を守るために、私に毒を盛り、命を奪った。
そして、次に目を開けた時――そこは、手術の前夜だった。
* * *
「真昼さん、明日手術ですね。今夜は絶対に水分も食事も控えてください。でないと、手術が延期になっちゃいますよ」
どうして病院にいるんだろう?私、たしかに死んだはずなのに。
「ちょっと待ってください。明日って、どんな手術をするんですか?」
看護師さんは怪訝そうな顔をしながらも、親切に答えてくれた。
「子宮頸部の簡単な処置です。大丈夫ですよ。ちょっとした手術なので、先生が目を閉じてやっても問題ないくらい簡単なものです」
その言葉を聞いて、私は思わず苦笑いしてしまった。この看護師さん、なんて見事に死亡フラグを立てるのだろう。冗談みたいだけど、本当にそんな気がしてしまう。
目を閉じて深呼吸をした。誰が想像できるだろう?この「簡単だから安心」と言われた手術が、私の人生を全て破壊したなんて。
いや、違う。私の人生を壊したのは手術そのものじゃない。
全ての原因は、この手術を執刀した義妹――御堂静琉(みどう・しずる)だ。
それにしても、どうやって実習生が執刀医になれるのだろう?
さらに言えば、どうしてこんなに簡単な手術で、子宮を取り除くような大失敗が起きるのか?